この記事を書いた人

・出張撮影サービス「ラブグラフ」のカメラマン
・京都・大阪を中心に、お宮参り、七五三、十三参りなどを撮影中
・実際に京都・大阪・滋賀のリサイクル着物店を訪問し、子ども用着物の品ぞろえや特徴を調査

かおりん

中学生になる娘用の袴を探すため、京都・大阪・滋賀の着物店を20店舗以上巡りました。七五三やお宮参り用の着物もあわせて調査しています。
実際に見て感じた品ぞろえや雰囲気も交えながらご紹介します。ぜお子さまにぴったりの一着探しの参考になれば幸いです。

 お宮参りや七五三、卒業式、十三参り、お正月など、子どもが着物を着る機会は意外とあります。しかし、子どもの成長は早いため、「数回しか着ないのに新品を買うのはもったいない」と感じる方も多いのではないでしょうか。

 また、7歳頃になると好みがはっきりし、「この色がいい!」「この柄が好き!」と自分で選びたがる子も少なくありません。そのため、実際に手に取って選べて、比較的手頃な価格でさまざまなデザインを楽しめるリサイクル着物への注目が高まっています。

 そこで本記事では、京都・大阪・滋賀で子どもの着物が買えるおすすめの中古店5選をご紹介します。リユース着物を購入する際の注意点や、失敗しない選び方もあわせて解説しますので、ぜひお子さまの大切な一着選びの参考にしてください。

子どもの着物は中古購入・新品購入・レンタル、どれがおすすめ?

 子どもの着物を準備する方法には、「中古購入」「新品購入」「レンタル」の3つがあります。

 どれが正解というものではなく、着用する回数や予算、何を重視したいかによっておすすめの方法は異なります。それぞれの特徴を知り、お子さまの成長やご家庭のライフスタイルに合わせて、無理なく楽しめる方法を選んでみてください。

着物の中古購入がおすすめな人

・エコ&費用を抑えたい
・一点ものとの出会いを楽しみたい
・正絹の着物を手頃な価格で購入したい
・撮影当日までに何度か着付けの練習がしたい
・小物は不要なので着物だけ低価格で買いたい
・老舗の呉服屋さんに入るのはハードルが高い
・老舗の呉服屋さんの売り付けに疲弊している
・流行りのデザインよりもアンティークな雰囲気が好き
・手を洗った瞬間にしゃがまれ秒で汚されても焦りたくない
・直前の体調不良や天候不良でキャンセル料をかけたくない
・現在は製造されていない柄や、レトロな色合いの着物に出会いたい
・なるべく費用を抑えながら、お子さまにお気に入りの一着を選ばせてあげたい

 中古の子ども着物の魅力は、質の良い着物を比較的リーズナブルに購入できることです。特に正絹や有名ブランドの着物は新品だと高額になることもありますが、中古であれば手が届きやすい価格で見つかることも。物価高が続く近年では、家計にやさしい選択肢のひとつとして注目されています。

 また、最近のトレンドとは異なる、昔ながらの古典柄やアンティークなデザインに出会えるのも中古ならではの魅力です。ただし、中古品は一点物が多いため、サイズやデザインだけでなく、商品の状態もしっかり確認してから購入しましょう。衿元や袖口、裾の黒ずみや汗ジミ、シミ・汚れ、ほつれや穴、破れのほか、カビ臭や防虫剤のにおい、色あせの有無もチェックしておくと、購入後の後悔を防ぎやすくなります。

 中古着物店を巡ってみると、着物や帯は豊富にあっても、必要な小物だけをピンポイントで探すのは意外と難しいことがあります。特に七五三は、箱せこやしごき、帯締め、末広など必要な小物が多く、すべてを同じ中古店でそろえられるとは限りません。足袋や肌着など直接肌に触れるものは新品を購入し、箱せこや髪飾りなどはメルカリなどのフリマアプリで探すなど、中古と新品を上手に組み合わせるのもおすすめです。

着物の新品購入がおすすめな人

・好みの柄や色にこだわりたい
・兄弟姉妹で何回も着回したい
・お下がりとして大切に残したい
・体格に合った一着を選びたい
・サイズ直しやアフターサービスを重視したい
・記念日にふさわしい、より美しい着姿にこだわりたい

 新品の着物は、豊富なデザインの中からお気に入りの一着を選べるのが大きな魅力です。また、お子さまの体格に合わせた肩上げや腰上げなどのサイズ調整、お手入れの相談、購入後のメンテナンスなど、呉服店ならではのアフターサービスを受けられる場合もあります。

 もちろん、反物(巻物状になっている布)から、お子さま一人ひとりの体格に合わせて仕立てることも可能です。既製品にはない、ぴったりとしたサイズの一着を用意できるのは、オーダーならではの魅力といえるでしょう。「七五三だけでなく、下のきょうだいにも着せたい」「将来、子どもや孫に受け継ぎたい」と考えている方にも、新品購入はおすすめです。

着物のレンタルがおすすめな人

・一度しか着ない予定
・着物の保管場所がない
・着物の知識に自信がない
・小物も一式まとめて借りたい
・汚れや保管による劣化を気にしたくない
・その年の好みや流行に合わせて着物を選びたい
・準備や片付けの手間をできるだけ減らしたい

 七五三や卒業式など、一度きりの着用であれば、レンタルも便利な選択肢です。着物や小物が一式そろったプランも多く、購入後の保管やメンテナンスの手間がかかりません。レンタル着物の大半は、「プレタ(既製品)」と呼ばれる、標準的なサイズで仕立てられています。近年は着用後に畳まずそのまま返却できるサービスも増えており、クリーニング不要のプランを選べば、忙しい子育て世代でも気軽に利用しやすいでしょう。

 例えば、筆者が所属する出張撮影サービス「ラブグラフ」では、お宮参りの撮影と産着レンタル、七五三の撮影と着物レンタルがセットになったプランも用意されています。撮影と衣装の手配をまとめて依頼できるため、準備の負担を減らしたい方に人気です。ただし、人気の柄やサイズは早い時期に予約が埋まることもあります。特に七五三シーズンや卒業シーズンに利用する場合は、余裕をもって予約するのがおすすめです。

 また、天候やお子さまの体調不良などで日程変更やキャンセルが必要になった場合、レンタル会社や撮影サービスによっては追加料金やキャンセル料が発生することがあります。予約前に、日程変更やキャンセル時の対応についても確認しておくと安心です。

子どもの着物を中古で購入する前に確認したい3つのポイント

 中古の子ども着物は、正絹の着物を手頃な価格で購入できたり、アンティークな一点物に出会えたりする魅力があります。一方で、中古品ならではの注意点も。

 購入後に「サイズが合わなかった」「汚れが気になった」と後悔しないために、購入前に確認したい3つのポイントをご紹介します。

①サイズ|身長だけでなく「裄丈」と「身丈」をチェック

 子どもの着物を選ぶ際は、「3歳用」「7歳用」といった年齢表記だけで決めず、お子さまの身長に合っているかを確認することが大切です。特に確認したいサイズは次の3つです。

• 身丈(みたけ):着物の長さ

• 裄丈(ゆきたけ):首の後ろから手首までの長さ

• 袖丈(そでたけ):袖の長さ

 子どもの着物は、多少サイズが合わなくても肩上げ・腰上げで調整できるため、ぴったりでなくても着られる場合があります。ただし、柄やデザインが気に入ったからといって、大きすぎるサイズを選ぶのはおすすめできません。着姿のバランスが崩れたり、歩きにくくなったりする原因になるため、現在のお子さまの体格に合ったサイズを選びましょう。

②素材|子どもの着物の生地は正絹とポリエステルどちらを選ぶ?

 子どもの着物の生地には、大きく分けて「正絹」と「ポリエステルなどの化学繊維」の2種類があります。それぞれに特徴があるため、着用シーンや重視したいポイントに合わせて選びましょう。

正絹(しょうけん)

 正絹(しょうけん)とは、蚕(かいこ)の繭から作られた天然素材の絹を使用した着物のことです。上品な光沢やしなやかな風合いが特徴で、高級な着物によく用いられます。正絹には高級感がありますが、お手入れには注意が必要です。まずはメリット・デメリットを確認してみましょう。

メリット

  • 上品な光沢と高級感がある
  • 肌触りがよく、しなやか
  • 記念として長く残しやすい
  • 七五三などのお祝いの場では、正絹がふさわしいと考える方もいる

デメリット

  • 価格が高い
  • 水や湿気に弱く、取り扱いに注意が必要
  • お手入れに手間や費用がかかる

ポリエステルなどの化学繊維

 一方、化繊(かせん)は「化学繊維」の略で、主に石油を原料として人工的に作られた繊維のことです。ポリエステルは耐久性があり、水や汚れにも比較的強いため、小さなお子さまでも扱いやすい素材で、七五三用の既製品やレンタル着物でも、多く採用されています。雨の日や飲み物をこぼしやすい小さなお子さまでも扱いやすい素材です。

メリット

  • 比較的安価で購入できる
  • 自宅でお手入れしやすい
  • 汚れを気にせず着せやすい
  • シワになりにくく、扱いやすい

デメリット

  • 正絹に比べると、質感や光沢はやや劣る
  • 着物に詳しい方には、素材の違いが分かる場合がある
  • ご家族や地域の考え方によっては、七五三などの祝い着には正絹が好まれることがある

 どちらが優れているというわけではなく、「何を重視するか」で選ぶことが大切です。

 七五三や卒業式、十三参りを特別な思い出として残したい方や、親御さんも正絹の着物を着る予定で家族全員の格式をそろえたい場合は、正絹が向いています。一方で、お手入れのしやすさや価格を重視する方には、ポリエステルがおすすめです。

 着物の下に着用する長めの和装用下着「長襦袢(ながじゅばん)」も、できれば着物と同じ素材でそろえるのがおすすめです。素材を合わせることで着崩れしにくくなり、静電気や生地のまとわりつきも軽減できます。また、長襦袢は着物に合った袖丈のものを選ぶことも大切です。例えば、二尺袖の着物には二尺袖用の長襦袢が必要です。振袖用の長襦袢は袖丈が長いため、そのままでは使用できないので注意しましょう。

③お手入れやアフターサービス|購入後のサポートも確認しよう

 中古着物は、購入後のお手入れやサポート内容も重要です。購入前に、以下の点を確認しておくと安心でしょう。

【お手入れについて】

  • 自宅で洗える素材か(洗濯機・手洗い対応)
  • 購入店舗でクリーニングを依頼できるか
  • 保管方法について説明してもらえるか

【お直しについて】

  • 肩上げ・腰上げに対応しているか
  • サイズ直しができるか

【購入後のサポートについて】

  • メンテナンスやお手入れの相談に対応しているか

 特に小さなお子さまの場合は、食べこぼしや泥汚れがつくことも少なくありません。自宅で洗える素材なのか、クリーニングが必要なのかを事前に確認しておくと安心です。

京都・大阪・滋賀で子どもの着物が買えるおすすめ中古店5選

 中古着物は一点物が多く、子ども用着物の在庫状況は時期によって大きく異なります。

 筆者も京都・大阪・滋賀のリサイクル着物店を複数巡りましたが、全国展開しているリユース着物店や総合リユース店では、振袖や訪問着など大人向けの着物は豊富に取り扱われている一方、子ども用着物は在庫が少ない印象でした。実際に、「たんす屋」や「バイセル」では振袖は数多く見かけたものの、七五三用の着物や袴はなかなか見つけられませんでした。

 そのため、子ども用着物を探す場合は、事前に店舗へ問い合わせたり、入荷情報をSNSで確認したりしてから来店することをおすすめします。

きものなかむら 船場店(大阪)

 船場センタービル7号館1階北通りにあるリユース着物専門店です。フォーマルから普段着まで幅広い着物を取り扱っており、産着や和装小物が入荷することもあります。筆者が実際に巡った店舗の中では、袴の種類がもっとも豊富に感じられたお店です。

 船場センタービルには、「tres jeune(トゥレジュ)」「きものなかむら大阪船場店」「きものなかむらプチ」という、系列のリサイクル着物店が集まっています。店舗ごとに品ぞろえや価格帯、得意とする着物のテイストが異なるため、何店舗か見比べながら探せるのも魅力です。

 実際に訪れた印象では、子ども用の着物は「きものなかむら大阪船場店」と「tres jeune(トゥレジュ)」の方が比較的充実していました。 一方、「きものなかむらプチ」は、お手頃価格の着物や帯、小物が多く、掘り出し物を探したい方におすすめです。

おすすめポイント
• 船場センタービル内でアクセスしやすい
• リユース着物の品揃えが豊富
• 着物初心者が相談しやすい

店舗情報
• 住所:大阪市中央区船場中央3丁目1-7 船場センタービル7号館1階北通り
• 営業時間:11:00~17:00
• 定休日:日曜・祝日  

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ワンポイント|船場センタービルは着物好きなら一度は訪れたいスポット

船場センタービルには、このほかにも呉服店や和装関連のお店が集まっています。一度の来店で複数のお店を巡れるため、着物の色柄や価格帯、商品の状態を比較しながら選べるのが大きな魅力です。

また、船場センタービルは地下鉄の本町駅と直結しているため、天候を気にせず着物店巡りを楽しめます。子どもの着物を探している方はぜひ時間に余裕を持って訪れてみてください。

大福屋 大阪店(大阪)

 大阪・日本橋にある大福屋は、新品の着物からリサイクル品、貸衣装流れ品などまで幅広く取り扱う呉服店です。こちらの魅力は、なんといっても質の良い着物を手頃な価格で探せること。実は、着物に詳しい友人から「本当は教えたくないけれど……」と教えてもらったお店です。

 大福屋では、もともとの販売価格を高く設定して「○割引」と見せるような二重価格を行わず、正札価格で販売する方針を掲げています。新品も含めてリーズナブルな商品が多いため、「中古だけにこだわらず、できるだけ予算を抑えて質の良い子ども用着物を探したい」という方にもおすすめです。インターネットショップ「Web Shop 大福屋」には「子供着物」「袴」などのカテゴリーもあります。来店前に、おおよその価格帯をチェックしておくのもよいでしょう。

 すぐ近くには姉妹店の「きもの屋」もあります。こちらはリサイクル着物を豊富に取り扱っていますが、筆者が訪れた際には子ども用着物はほとんど見かけませんでした。

おすすめポイント
• 二重価格を行わず、分かりやすい価格設定
• オンラインショップで事前に価格帯を確認できる
• 新品だけでなく、リサイクル品や貸衣装流れ品も選べる

店舗情報
• 住所:大阪府大阪市浪速区日本橋4-17-5 (日本橋商店会内)
• 営業時間:10:00~18:00
• 定休日:木曜

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ワンポイント:雑多なのに、なぜかまとまっている大阪・日本橋

西のポップカルチャーの聖地とも呼ばれる「オタロード」と、西日本有数の電気街「日本橋筋商店街(でんでんタウン)」の間にある、昭和レトロな雰囲気が残る日本橋商店会。その中に大福屋があります。

一般的なショッピングモールや百貨店とはかなり雰囲気が異なります。小さなお子さまと訪れる場合など、周辺環境が気になる方は、事前に地図やストリートビューで確認しておくと安心です。

また、最寄りの恵美須町駅からは、天王寺動物園のある動物園前駅までOsaka Metro堺筋線で1駅。着物を見たあとは、子どもと天王寺動物園へというお出かけコースも組みやすい立地です。

原宿CHICAGO 京都店(京都)

 寺町商店街にある、アンティーク着物やリサイクル着物を幅広く取り扱う人気店です。店内にはリーズナブルな着物が数多く並び、掘り出し物を探す楽しさがあります。

 子ども用着物の在庫は時期によって異なりますが、筆者が訪れた際には、七五三向けの着物も多数並んでいました。一方で、産着や卒業袴よりも、外国人観光客向けのアンティーク着物や普段着向けの着物が中心の印象があります。

 価格表示はありますが、着物の種類や用途について詳しい説明は少ないため、着物の知識がある方や、自分で状態やサイズを判断できる方に向いているお店です。

おすすめポイント
• 寺町商店街にあり立ち寄りやすい
• 比較的に手に取りやすい価格帯の商品が数多い
• 掘り出し物に出会えることがある

店舗情報
• 住所:京都市中京区寺町通六角下ル式部町258番
• 営業時間:11:00~20:00
• 定休日:なし

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ワンポイント|寺町商店街・祇園エリアは着物店巡りもおすすめ

寺町商店街周辺には、リサイクル着物店やアンティーク着物店が数多く集まっています。例えば、「きもの 朱雀 寺町店」では産着を見かけました。
少し歩けば、「かくれ布や東大路店」、「骨董品 & 着物 Lily 京都 祇園店」、「Vintage Kimono AN Gion」などもアンティーク着物を取り扱っており、着物好きなら店舗巡りを楽しめるエリアです。

ただし、これらのお店は子ども用着物専門店ではありません。 七五三用の着物や産着に出会えることもありますが、「子どもの着物があればラッキー」くらいの気持ちで、掘り出し物を探しながら巡るのがおすすめです。

やゝ(京都)

 アンティーク着物・リサイクル着物の専門店として全国的にも知られる人気店です。正絹の着物を中心に取り扱っており、中古とは思えないほど状態の良い着物が多く並んでいました。

 肌着や和装小物もそろっているため、着物選びからコーディネートまでまとめて相談できます。また、購入後のお手入れや洗いなどのアフターケアについても相談できるため、初めてリサイクル着物を購入する方でも安心です。実際に訪れた際は、スタッフの方が気さくで相談しやすく、用途に合わせて丁寧にアドバイスしてくださいました。

 子ども用着物の専門店ではないため、七五三用の着物や卒業袴を探している場合は、事前に問い合わせてから来店するのがおすすめです。希望を伝えておくと、多めに商品を用意してくださるそうです。

 なお、卒業袴はサイズによって取り寄せ対応となる場合があり、その際は当日に持ち帰ることができません。卒業式に間に合わせるためにも、余裕を持って来店・注文すると安心です。

おすすめポイント
• 独自の検品で、質がよい正絹の着物に出会いやすい
• アフターケアや着物選びの相談にも丁寧に対応
• 京都観光とあわせて立ち寄りやすい立地

店舗情報
• 住所:京都市東山区古門前石橋町306
• 営業時間:11:30~18:00
• 定休日:火曜・水曜
• アクセス:地下鉄東西線「東山駅」徒歩約5分

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ワンポイント|質の良い正絹の着物を探すなら、ぜひ立ち寄りたい一店

実際に複数のリサイクル着物店を巡りましたが、やゝは正絹の着物が多く、中古とは思えないほど状態の良い商品がそろっていました。新品では手が届きにくい品質の着物も、リサイクルなら比較的手頃な価格で見つかることがあります。品質を重視しつつ、予算も抑えたい方におすすめのお店です。

kimono tento(滋賀)

 アンティークやユーズドの着物を中心に扱うセレクトショップです。時代を問わず心惹かれる着物を取りそろえています。一般的なリサイクル着物店とはひと味違う、おしゃれなコーディネートを楽しみたい方に人気のお店です。

 店内には、正絹のアンティーク着物や帯、和装小物なども充実しており、着物好きなら思わず時間を忘れてしまうような空間でした。子ども用着物は入荷状況によって異なるため、事前に問い合わせておくと安心です。

 また、オンラインショップも充実しているため、滋賀県外の方や近くにリサイクル着物店がない方でも利用しやすいのも魅力です。定期的に新商品が掲載されるので、気になる方はこまめにチェックしてみると掘り出し物に出会えるかもしれません。

おすすめポイント
• オンラインショップが充実
• 着物のセンスに定評がある
• 一点物との出会いを楽しめる

店舗情報
• 住所:滋賀県大津市中央1丁目2-38
• 営業時間:12:00〜18:00
• 定休日:不定休 土日祝を中心にオープン
• アクセス:大津ICより車で約8分、JR大津駅から徒歩約10分、京阪電車 浜大津駅から徒歩約6分  

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ワンポイント|コーディネート相談は予約優先です

振袖や袴、七五三の着物など、スタッフさんに相談しながら選びたい場合は、事前予約がおすすめ。イベント開催日などは予約を受け付けていないこともあるため、公式Instagramの営業日カレンダーを確認し、公式LINEから予約しておくとスムーズです。

一方で、予約なしでも自由に店内を見て回ることができます。「まずはどんな着物があるか見てみたい」という方も、気軽に立ち寄ってみてください。

子どもの年齢別でおすすめの着物の種類

 子どもの着物は、年齢やお祝いの内容によって種類が異なります。それぞれの特徴を知っておくと、中古着物を選ぶ際にも失敗しにくくなるでしょう。

お宮参り(0歳)|産着・祝着

 産着(うぶぎ)とは、生まれたばかりの赤ちゃんに着せる衣類や、お宮参りで赤ちゃんに掛ける祝い着のことです。お宮参りで使用する産着は、「祝着(のしめ)」や「掛着(かけぎ)」とも呼ばれます。お宮参りで使用する産着は、「一つ身(ひとつみ)」と呼ばれる、背中の中央に縫い目(背縫い)のない仕立てが一般的です。

 また、お宮参りでは産着のひもに犬張子やでんでん太鼓、扇子などの縁起物を結び付ける地域もあり、赤ちゃんの健やかな成長や幸せへの願いが込められています。

 購入した産着は、3歳の七五三用の着物へ仕立て直して着用することもできます。一方で、着る機会が少ないことから、レンタルを利用する家庭も少なくありません。そのため、中古市場では比較的見つけにくい傾向があります。

七五三(3歳)|被布セットの着物

 3歳は、「三つ身(みつみ)」と呼ばれるサイズの着物の上に「被布(ひふ)コート」を重ねるのが一般的です。帯を締める必要がないため、小さなお子さまでも比較的負担が少なく着用できます。また、肩上げや腰上げでサイズ調整しやすいのも特徴です。

 汚れを気にせず着せたい方や、お手入れのしやすさを重視する方には、ポリエステル素材の着物も人気があります。七五三は女の子が3歳・7歳、男の子が5歳というイメージがありますが、近年では3歳の男の子もお参りをする家庭が増えています。

七五三(5歳)|羽織袴

 5歳の男の子は、羽織と袴を着用します。この装いは、成人男性の第一礼装にも通じる伝統的なスタイルです。家紋入りの羽織を選ぶ家庭もあり、お子さまの健やかな成長を祝います。羽織や着物だけでなく、袴や角帯、懐剣(かいけん)、お守り、扇子(末広)などの小物がそろっているかも確認しておくと安心です。

 男の子が5歳で羽織袴を着る風習は、平安時代に行われていた「袴着(はかまぎ)の儀」が由来とされています。初めて袴を身につけ、社会の一員として健やかな成長を願う儀式が、現在の七五三へと受け継がれているのです。

七五三(7歳)|四つ身の着物

 7歳になると、「四つ身(よつみ)」と呼ばれる本格的な着物を着用します。被布ではなく、大人と同じ幅の袋帯を結ぶため、大人の着物に近い華やかな装いになります。一方で、箱せこ、しごき、帯締め、帯揚げ、末広(扇子)など、必要な小物が多いのも特徴です。

 中古で購入する際は、着物だけでなく、小物がセットに含まれているかを必ず確認しましょう。不足している場合は、別途購入が必要になることがあります。

小学生の卒業式|小振袖・二尺袖に袴を合わせる

 近年では、小学校の卒業式でも袴を着用するお子さまが増えています。「小振袖(こふりそで)」や「二尺袖(にしゃくそで)」に袴を合わせるスタイルが人気で、華やかな柄や明るい色合いの着物が選ばれることも多くあります。

 また、二尺袖よりも袖丈が短い「一尺三寸袖(いっしゃくさんずんそで)」の着物や、小紋を袴に合わせる方も。選ぶ柄や袴の色・素材との組み合わせ次第で、落ち着いた雰囲気から華やかなコーディネートまで幅広く楽しめます。

 「小振袖」「二尺袖」はお店によって呼び方が異なります

 卒業袴に合わせる着物は、「小振袖」や「二尺袖」と呼ばれます。ただし、お店によっては「小振袖」と「二尺袖」を同じ意味で使っていたり、異なる種類として案内していたりと、呼び方が統一されていません。

 そのため、リサイクル着物店や呉服店で探す際は、「卒業袴に合わせる着物を探しています」や「袴用の着物はありますか?」と伝えると、スムーズに案内してもらえるでしょう。

十三参り|小振袖・二尺袖

 十三参りは、数え年13歳で知恵と福徳を授かることを願う伝統行事です。特に京都では古くから親しまれており、女の子は大人と同じ仕立ての本裁ち(ほんだち・六つ身)の着物、男の子は紋付羽織袴を着て、大人への第一歩をお祝いします。

 女の子は「本身はじめ(ほんみはじめ)」とも呼ばれ、子ども用の「四つ身」に代わって、本裁ちの着物を腰ひもで初めて着付ける風習があります。子どもから大人へ成長する節目を祝う、十三参りならではの伝統です。

 また、お姉さんやお母さまの着物を仕立て直して着用する家庭もあり、家族の思い出が詰まった一着を受け継げるのも着物ならではの魅力です。

成人式|振袖・中振袖

 成人式では、女性は未婚女性の第一礼装である振袖、男性はスーツのほか、紋付羽織袴を着用する方もいます。

 振袖には袖の長さによって「大振袖」「中振袖」「小振袖」があり、成人式では華やかな中振袖が選ばれることが多くあります。七五三や十三参りで親しんだ着物を、成人という人生の節目でも楽しめるのは、日本の着物文化ならではの魅力といえるでしょう。

大学生の卒業式|小振袖・中振袖に袴を合わせる

 大学の卒業式では、小振袖や中振袖に袴を合わせるスタイルが定番です。小学生の卒業袴よりも落ち着いた色柄を選ぶ方が多く、成人式で着用した振袖に袴を合わせるケースもあります。

 子どもの頃から受け継いできた着物が、成人式や卒業式へと受け継がれていくのも、着物ならではの魅力といえるでしょう。

よくある質問(FAQ)

子どもの着物をインターネット経由で購入しても大丈夫ですか?

 インターネット経由でも子どもの着物は購入できます。特にメルカリなどのフリマアプリは出品数が多く、実店舗では見つからない色柄やサイズに出会えることもあります。

 ただし、実際に商品を手に取って確認できないため、保管状態や商品のコンディションには注意が必要です。中古の着物は、保管方法によってシミや黄ばみ、においなどが後から目立ってくることもあります。オンラインショップやフリマアプリで購入する際は、万が一サイズが合わなかった場合に備え、返品やキャンセルに対応しているかも事前に確認しておくと安心です。

 また、写真だけで判断せず、気になる部分は購入前に問い合わせてみるのもおすすめです。追加の写真をお願いしたり、汚れやにおいの有無を確認したりすることで、購入後の失敗を防ぎやすくなります。特に正絹の着物は状態によって価値が大きく変わるため、信頼できる出品者や店舗から購入すると安心です。

肩上げ・腰上げとは何ですか?必ず必要ですか?

 肩上げ・腰上げとは、子どもの体に合わせて着物のサイズを調整するために、一部を縫い上げることです。また、子どもの着物に肩上げ・腰上げをすることには、「健やかな成長を願う」という意味も込められています。

 肩上げは袖の長さや裄丈を調整するためのもの、腰上げは着物の丈を短くして歩きやすくするためのものです。子どもの成長に合わせてほどいて調整できるため、昔から子どもの着物には欠かせない仕立てとして受け継がれてきました。特に七五三の着物は、子どもが動きやすく、安全に着られるよう、肩上げや腰上げをして着用するのが一般的です。

 肩上げ・腰上げがされていないと、着崩れしやすくなるだけでなく、サイズが合わず裾を踏んで転倒する原因にもなります。ただし、最近ではあらかじめサイズ調整済みの着物や、簡単に着られるように仕立てられた既製品も販売されています。そのため、必ずしも自分で肩上げ・腰上げをする必要があるとは限りません。

絞りとは何ですか?

 絞りとは、布を糸で括るなどして染まらない部分を作り、模様を表現する日本の伝統的な染色技法です。生地に立体感のある凹凸が生まれ、一枚一枚異なる風合いを楽しめるのが特徴です。

 特に七五三や産着には「鹿の子絞り」や「総絞り」が使われることが多く、手仕事ならではの高級感があります。そのため、昔の正絹の着物には、現在では希少な絞りの着物が残っていることもあります。

着物のサイズに使われる「尺」とは何ですか?

 着物のサイズは、現在でも「尺(しゃく)」「寸(すん)」「分(ぶ)」という昔の単位(尺貫法)で表示されることがあります。余談ですが、「一寸先は闇(いっすんさきはやみ)」ということわざにも使われている「寸」は、この尺貫法の単位です。センチメートルに換算すると、次のようになります。

• 1尺=約38cm
• 1寸=約3.8cm
• 1分=約0.38cm

 中古着物では尺貫法のみでサイズが記載されていることもあるため、単位の見方を知っておくとサイズ選びに役立ちます。

まとめ

 中古の子ども着物は、「費用を抑えたい」「アンティークなデザインを楽しみたい」「正絹の着物を手頃な価格で購入したい」という方にぴったりの選択肢です。

 基本的に着物店では、夏は浴衣、秋にかけては七五三用の着物、その後は年末に向けて卒業式用の袴が並ぶなど、シーズンに合わせて店頭の品ぞろえも変わります。また、中古着物は基本的に一点物です。気に入った一着に出会えたら、サイズや状態、必要な小物がそろっているかを確認したうえで、早めに購入を検討するとよいでしょう。

 また、子どもの好みや成長スピードは一人ひとり異なります。特に7歳頃からは、自分で着物を選びたがるお子さまも増えてきます。ぜひ親子でお店を訪れたり、オンラインショップを一緒に見たりしながら、お子さまにとって特別な一着を見つけてみてください。

 お気に入りの一着が見つかったら、ぜひ写真にも残してください。七五三や卒業式、十三参りは、着物を着るだけでなく、その日の表情や家族との時間も大切な思い出になります。

 京都・大阪を中心に出張撮影も行っていますので、よろしければ撮影事例もご覧くださいね。

 お気に入りの着物とともに迎える七五三や卒業式、十三参りが、ご家族にとって素敵な思い出になりますように。